NADH風量制御システム
NADH風量制御システムとは
NADH風量制御は、既設の好気槽にNADHセンサー・DOセンサー・pHセンサーを設置し、各センサーから得られる計測値により、自動送風量制御を行い、好気槽にて有機物と窒素の同時除去を可能にする高度処理技術です。
NADHとNADHセンサーは、
NADHは、NAD(還元型のニコチンアミド-アデニン-ジヌクレオチド、Nicotionamide Adenine Dinucleotide)の還元型であり、活性汚泥微生物の呼吸反応に関与する補酵素として、340nm励起波長を吸収し、波長460nm蛍光を発する特徴があります。NADHセンサーは、NADHを光学的に連続測定が可能であり、上記の特性を利用して、微生物フロック内部の好気的呼吸・硝酸的呼吸・嫌気的代謝の状態を把握できます。また、NADHの値もしくは濃度は、次に示すようの関係となります。
NADH風量制御の特徴
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●好気タンクでの同時硝化脱窒により、無酸素タンク容量が低減及び無くすことができ、既存施設において、躯体の改造・増設が不要なため、建設コストを低減できます。●HRT8~10時間程度*の反応タンクで窒素除去が可能なため、処理水量を確保できます。
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●従来担体A2O法より、ブロワ 消費電力量を約30%削減*●従来担体A2O法より、硝化液循環率を約50%程度削減*
●従来担体A2O法より、CO2を約44%程度削減*
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●ICTを活用した技術であり、流入負荷に追従して、送風機を自動制御運転できます。
*2015年下水道新技術研究所年報「NADH風量制御を利用した嫌気無酸素好気法」及び日本下水道新技術機構「技術マニュアル」を引用
処理特性及び従来法との比較
*2015年下水道新技術研究所年報「NADH風量制御を利用した嫌気無酸素好気法」及び日本下水道新技術機構「技術マニュアル」を引用
特許証
特許第4340239号
発明の名称排水処理装置及び排水処理方法 特許第4381473号
発明の名称
排水処理装置 特許第5952934号
発明の名称
排水処理方法及びそれに用いる排水処理装置
技術マニュアル
NADH風量制御を利用した嫌気無酸素好気法およびNAD風量制御を利用した循環式硝化脱窒法技術マニュアル
発行所:公益財団法人 日本下水道新技術機構